東京出張:会社員卒業時の想い
先週は東京出張でした。
学生時代の友人の結婚祝いがあったり(新婚旅行のついでに淡路島にも寄ってくれました)、腕のいいプログラマーから技術面のサポートをもらったり、今回も様々な方とお会いしてきました。そんな中、会社員時代の元上司が会社員を卒業、つまりは脱サラされるとのことで、そのお祝いパーティにも出席してきました。今思えば、私の人生設計は、この方から大きな影響を受けているのです。
この方と出会った時、私はまだ新入社員でした。右も左も分からない私に仕事の進め方の基礎を教えて頂いたのはもちろんですが、以前このブログで紹介した”ウォール街のランダムウォーカー”という書籍
を通し、株式投資の土台を教えてくれたのは、まさにこの方なのです。
“株式市場は十分効率的で、株価はランダムウォークしているに過ぎない”
この書籍に書かれていることが大きな真理だと感じた私は、実際に株式市場でパッシブ運用を始めました。今ではアクティブ運用へと進化しましたが、それは十分な研究の上で、
“ある限定された局面においては、株式市場は必ずしもランダムウォークしていない”
という根拠を見つけた上でのことで、基礎となる考え方は何も変わっていないのです。ちなみに、この本は今でも私の部屋に並んでいます。
その後、異動で部署が別になったり、私が転職したりで、仕事をご一緒する機会はありませんでしたが、プライベートでは何度かお会いしていたので、株式投資や不動産投資等、会社員以外の分野でも活躍されているのは知っていたのです。が、順調に出世もされていたので、独立の話を伺った時は少々驚きました。
しかし、当日この方の最後の挨拶を聞いて、何となく腑に落ちた気がします。
「何らかの事業を会社に残した上で、会社員を卒業したかった。」
私もこの方とは規模が違うと思いますが、社内に新たな事業を立ち上げ、新しい組織(課)を作り上げたタイミングで、会社を去りました。それは、「仕事から逃げたと思われたくない、感謝されながらキレイに去りたい」という妙なプライドが半分、残り半分は「会社の看板を使ってそのくらいのことができずに自営独立しても、うまくいくはずがない」という自身に対する挑戦でもありました。
この方もきっと独立という選択肢は当初から考えていて、自身に経済力をつけると共に、会社員としての仕事に取り組みながらタイミングを図っておられたんだと思います。
「しばらく経ったら、また事業に挑戦します。」
とも。雇用を与えられる側から、雇用を作り出す側に…。リタイヤするつもりはさらさらないようです。
当日は寂しさを感じておられる方が多かったのでしょうが、私としてはむしろお仲間が増えて嬉しい限り(笑)。今後何らかの接点が生まれるといいなと考えております。
しかも、パーティの最中、約20年振りにお目にかかる方多数。
思わずハグしちゃいました(笑)。仕事仲間というのもいいもんです。
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