「日本は輸出国家」という嘘
日本の輸出依存度はわずか15%
日本が輸出国家であると報道されますが、具体的にどのくらいかご存じでしょうか。
総務省統計局のページ
http://www.stat.go.jp/data/sekai/09.htm#h9-03
でデータがダウンロードできますが、日本の輸出依存度はわずか11~16%程度。しかも、このデータを見るとハッキリ分かりますが、G20の中で日本より輸出が小さいのはアメリカとブラジルだけです。
もうお分かりだと思います。
日本は輸出国家などではありません。むしろ、内需国家なのです。
円高を喜ぼう
円高によってメリットを受けるのは、ごく一部の輸出企業だけです(実はこれもアヤシイ)。逆に日本に数多く存在する内需企業は円高に助けられていると言えます。
又、少なくとも日本円を持っている私達日本人にとっては、円高は「貯金」の価値が上がっている訳ですから、ラッキー以外の何物でもありません。逆に円安になってしまうと、貯金や給与の価値が下がり、多くのものを輸入に頼っている日本では物価が上がらざるをえません。皆様の購買力は大きく毀損してしまいます。実にシンプルだと思うのですが、いかがでしょうか?
通貨安によって生活が崩壊することはあっても、通貨高で生活が崩壊するなんてことはあり得ません。この教訓があるからこそ、人類は中央銀行を通貨の番人として独立させるという知恵まで生み出し、現在に至るのです。
しかし、大手輸出企業をスポンサーに持つマスメディアは「円高を喜ぼう」とは死んでも書けないのでしょう。中立的なマスメディアというのは存在しえないのかもしれません。
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