このブログをご覧頂ければ分かる通り、今のところ私は主にトレードで生計を立てていますが、毎日モニターを見ながらデイトレにいそしむ…というようなスタイルとは一線を画しています。プログラムの助けも借りながら自身のトレードルールをシステム化し、基本的には

  • 夜にデータを取り込み、出力されたシグナルをベースに翌日の注文を入れる
  • 翌日の昼休みに約定状況を確認、必要に応じて手仕舞い注文を入れる

といった作業を繰り返すだけ。システム化に目途がついた今、日中は別の仕事をしています。独立当初は人脈形成や情報収集を目的として友人の仕事を手伝ったりもしていたのですが、今年から大きくシフトチェンジすることにしました。もう一歩前に進むべく新たな計画を立て、”あるシステム”を作るべくプログラミングにいそしんでいます。

実は私、社会人としてのキャリアの前半はITエンジニアとして活動していました。
ただ、比較的大規模なシステムの仕様検討や、開発/構築/運用まで含めたプロジェクト全体のマネージメントを担当することが多く、プログラミングは外注していたため、私自身が特定の言語に精通している訳ではありません。学生時代にちょこっといじってましたが、それも20年以上も前の話。最近のプログラミング言語を触ると正直驚くことばかりです。こんなのが1行で書けてしまうのかと。
そして、近い将来個人で何でもできてしまう時代がやってくるに違いないと確信するようになりました。うかうかしていると世の中の変化に追い付けず、私自身取り残されてしまうでしょう。私にはもう安定した給料がありませんから、それだけは避けねばなりません。

で、もろもろ調べるところからのスタートとなった訳ですが、ここで田舎ならではの課題に直面しました。島内にIT関連の専門書がないんです。
誤解のないよう書いておくと、淡路島には本屋だって図書館だってあるんですよ。でも、私が読みたいと思った専門書は本当にどこにもありませんでした。東京や大阪なら立ち読みできる本が、淡路島の書店にはそもそも並んでません(笑)。たくさんある図書館を一括で検索すべく、こんなサイト(図書館検索カーリル)も見つけましたが、やっぱりない。淡路島の図書館でお願いすれば神戸や明石から取り寄せては下さるんですが、届くまで数週間。買うだけならamazonがありますが、中身を確認する術が…。
需要がないと言えばそれまでなんですが、ハコモノはこれだけ無駄なものが建つのに…と思ってしまいました(笑)。いずれにしろ、ソフトまで含めたインフラの成熟度という点では、地方はまだまだというのが実態なのかもしれません。

しかし、そんな私を助けてくれたモノがあります。それは会社員時代の人脈。ネットが発達した今のご時世、最低限のコミュニケーションはチャットですぐにとれますし、橋さえ渡ってしまえば東京だろうが大阪だろうがどこへ行くのも楽なのが淡路島のいいところです。信頼できる戦友であり、その道のプロとして活躍している方々から的確なアドバイスや最新情報をもらえたおかげで、私は不要な回り道を一切せずにスタートを切ることができました。会社員時代、一生懸命仕事に向き合って本当に良かったです。

キャリアを積み重ねていく中で、何の仕事をするかはもちろん大事です。が、誰と仕事をするかはもっと大事です。”仕事は人”、改めて感じる今日この頃です。