淡路島のサルはすごい!
淡路島の友人に誘って頂き、先日モンキーセンターへ行ってきました。淡路島の南部にあり、近くには日本三大水仙群生地の1つ「灘黒岩水仙峡」があったり、淡路島のすぐそばに浮かぶ「沼島」(古事記の国生み神話に登場するオノゴロ島とも言われる島)への港があるため、私も移住後何度かこのエリアに足を運びましたが、モンキーセンターを訪れるのは初めてです。野生のサルが餌付けされていて、すぐそばでサルたちを観察できます(触るのは禁止)。ここでは人間は部外者ですから、餌をあげる時には「ほ乳動物 人間」と書いた檻の中に入りましょう。
そして、私も今回初めて知ったのですが、ここのサルたちは他のニホンザルとは明らかに違う性質を持っていて、学術的に世界から注目を集めています。この日は大阪大学や京都大学の先生や学生も来られていて、詳しく解説して下さいました。簡単にまとめると、
通常のニホンザル
- 強者と弱者がはっきり分かれていて、強者が食べ物をほぼ独占する
- サル同士でケンカが起こりやすい
淡路島のサル
- 強者が食べ物を独占しない
- サル同士が集まってもケンカが起きにくい
人文字ならぬサル文字であります。「餌をまいてるからできるんでしょ」と思われるかもしれません。確かに餌をまいてるんですが、本州にいるサルでいくら実験しても、集まるのはボス猿に代表される一部の強いサルだけ。他のサルは離れて見ており、サル文字はできないそうです。
又、ケンカが起きにくいので、こんな大きなサルの集団サル団子(大学の方がそう呼んでいました)もできます。
サルを見学後、大学の学生さんから淡路島のサルについてプレゼンして頂きました。淡路島のサルは餌をとるために2頭で協力することもできるのだとか。チンパンジーやゾウでは知られている行動ですが、サルではここでしか確認できないのだそうです。現在研究が進められていて、優しさの遺伝子が違う可能性にも言及されていました。
もしかしたら近い将来、研究という枠を越えて多くの方が注目するスポットになったりして。今年は申年。私ももう少し早く知っていたら、間違いなくサル文字の写真を年賀状に使わせてもらったのになあ。12年後を待ちたいと思います(笑)。
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