神楽祭で地元の文化に触れた
神楽祭当日は、16:00の開場に合わせて伊弉諾神宮に行きました。
普段と比べて人は多く、「ええもんうまいもん市」という物産展が開かれていて、淡路だけでなく高千穂や佐渡のお土産が売られていました。
我々は2,000円の前売り券を買っていたのですが、この物産展で使える買物券300円分とお弁当が付いてきます。中でもお弁当は当日券には付いていないらしく、ちょっと得した気分です。
買物を楽しんでいると、人が増えてきて受付に行列ができはじめたので、我々も受付を済ませて中に入りました。準備されていた席の数は1,000席。大方埋まっており、年配の人が多いですが、中には若い方や観光客と思われる方もいらっしゃいます。
淡路の「国生み太鼓」、組曲「大和のまほろば」でステージが始まり、「出雲神楽(ヤマタノオロチ)」へと進行します。
アマテラスオオミカミの弟、スサノオノミコトが天界を追放されて出雲の地にたどり着き、1人の姫と出会います。そして、その姫を連れ去ろうとするヤマタノオロチをスサノオノミコトは退治することになり…、という日本神話の中でも有名な物語です。
神楽について一切知識のなかった私は「自分に分かるかな~。きっと難しいんだろうな~」と思いながら観ていたのですが、物語はとても分かりやすく丁寧に進んでいきますし、演出も工夫されていて、これは面白いという感想を持ちました。神話の世界を知らない方でも十分楽しめると思いますよ。
休憩時間に頂いたお弁当を食べたのですが、
これが本当に美味しく、肉の柔らかさには感動しました。弁当でさえもこのクオリティ、さすが淡路島です(笑)。
こう感じたのは私だけではなかったようで、「この弁当だけでも2,000円の価値はある!」とスタッフに声をかけているおじさんがいました。
辺りが暗くなり始めた頃、火が焚かれ、お香が焚かれ、神社はより幻想的な雰囲気に包まれます。そして、後半スタートです。
「高千穂の夜神楽」、「淡路創生国生み神楽」と2つの神楽を見たのですが、それぞれ演出が全く異なっていました(写真NG)。
「高千穂の夜神楽」は解説と共に見ないと少し分かりづらいように感じましたが、ステージから降りてきてお客さんとも触れ合いながら物語が進んでいきます。最近作られたという「淡路創生国生み神楽」は地元の子供達が演じていて、ナレーションもついており、どちらかというとポップな仕上がりでした。
伊弉諾神宮の静かな空気の中で、淡路、出雲、高千穂と神話ゆかりの三神楽を見学できたのは貴重な体験になりました。地元の文化に触れるというのはいいものですね。何だか心身共に癒された気がします。2,000円でここまで楽しませてもらっていいのだろうか、と思いながら帰路についた次第です。
神楽祭、我が家の恒例イベントになりそうです。もちろん、来年も弁当付きの前売り券を買いたいと思います。
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