東証REIT指数への浮動株比率導入
東証REIT指数の算出方法が変わる
昨日、東証から東証REIT指数算出方法見直しのアナウンスがありました(本文はこちら、別紙はこちら)。
「時価総額加重型」から「浮動株時価総額加重型」への移行とありますが、要はTOPIXの算出方法と同じになるようです。これまでREITは浮動株比率は全て1という扱いだったのですが、今後は各銘柄ごとに設定された0.00000から1.00000までの浮動株比率によって重みづけされます。
市場への影響
指数オタクとしてはビッグニュースです(笑)。
これまで「REIT銘柄は浮動株比率が全て1」という事実によって、時には価格に大きな歪みが発生することもあったのですが、今後そういったことは期待できなくなるでしょう。私はトレードしにくくなるかもしれませんが、市場がより効率的になる訳ですから、一般的な視点では悪いことではありません。もしかしたら、昨今の日銀のREIT買い入れによって一部の銘柄の大株主が日銀になってしまうリスクが出てきたため、東証として先に手を打ったということなのかもしれません。実施スケジュールがものすごく早いように感じます。
まだパブリック・コメント期間中で最終決定ではないようですが、今後想定されるのは、
・ 来年1月から5月にかけての移行イベントによってトレード機会が生まれるかもしれない
・ 移行完了後は、コバンザメ投資の対象としてのREITの魅力は低下する(TOPIX相当ですけどね)
といったところでしょうか。個人的にも注目していきたいと思います。
P.S.
何か難しそうな話だなと感じる方もいらっしゃるかもしれません。実際、私も慣れるまで少し時間がかかりましたが、この本を読んで指数の算出方法に関する基礎的な知識を身につけました。
指数リバランスに注目したトレードに興味のある方は、一度手にとってみることをオススメします。
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