お盆休みも終わり、明日から再始動という方も多いのではないでしょうか。

私のような身分だと、生活リズムがカレンダーの影響をほぼ受けず、「今日何曜日だっけ?」と疑問を持つこともしばしば。かろうじて、資本市場が空いている平日とそれ以外といった区別がつく程度です(笑)。
このお盆期間も当然のように家にひきこもって仕事してました。どこに出かけても混雑していますし、ここ淡路島も一気に人口が増えますからね。ただ、せっかくの淡路島ライフです。

夏を全く楽しまないのは勿体ない!!

という訳で、まだ人の少ない時期を見計らって、今年は沼島に出かけてきました。

沼島と聞いて、お分かりになる方はほぼおられないでしょう。
淡路島の南に浮かぶ小さな島で、東は紀伊半島、西は四国といったロケーションです。私も淡路島移住後に初めて知り、以前一度足を運んだことがあります。その時、大阪湾とも瀬戸内海とも違う美しい海に驚いたんですよ。で、いつか海水浴に出かけねば…と思っていたのです。

沼島

淡路島の南にある土生(はぶ)南まで車を走らせ、沼島への船に乗り込んだのが朝の9時。平日でしたし、人はほとんどいないだろう…と思ってましたが、団体客や子連れの家族も含め、結構な数の人がいてビックリ。それでも沼島到着後は、宿に向かわれる方、もしかしたら帰省される方、それぞれに行き先があるようで、海水浴場に向かったのは私を含めて5組くらいでした。こうなると、もはやちょっとしたプライベートビーチです(笑)。

沼島2

少し雲がかかっていたのは残念でしたが、海の向こうに淡路島が見えるという、いつもとはちょっと違う風景がまた新鮮でしたし、海の透明度も高く、泳いでいるとあちこちに魚が見えました。

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シュノーケルセットを持っておらず、泳ぎがあまり得意でない私は、あまり沖の方には行きませんでしたが、沖の方まで泳いでいった方は「こんな大きな魚がいた!」とか「感動した!」とか仰ってたんですよね。シュノーケルセット、買おうかな…。
これまで淡路島近郊の海水浴場をいくつか周りましたが、海の美しさ、透明度はここが一番なんじゃないでしょうか。沼島にはコインロッカーがないので、貴重品の管理は自力で何とかしなければなりませんが、更衣室、トイレ、シャワーは海水浴場に整備されていて無料で使えます。

思う存分海水浴を満喫した後はランチタイム。
今回は水軍というお店で、お刺身盛り合わせ定食を頂きました。

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お盆休みでもない平日に、現役世代の私が来たのが珍しかったのでしょう。店の大将から「仕事?」と聞かれました。淡路から観光に来たことを伝えると「珍しいね」と言われつつ、「そりゃえ~わ、平日の朝ならプライベートビーチだったろ?」とも。どうやら週末になると、人が一気に増えるようです。

もう一件、木村屋さんにも足を運びました。鱧(ハモ)料理で有名なお店です。
私は鱧の湯引きが大好物。で、おみやげに持って帰りたいと考えた訳ですが、残念ながらテイクアウトはやっていないとのこと。夏場ですし、どうしても品質が悪くなってしまうのでしょう。ところが、雑談している中で「淡路から来た」「今晩にでも食べたい」と話すと、「それなら何とかなるかも…、料理長に聞いてくるから待ってて」と言われます。で、保冷バッグ、氷、梅肉まで含め、特別に準備して下さいました。こちらが、その夜に頂いた鱧の湯引きです。

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海水浴を終え、冷えたビールを飲みながらつまむ鱧の湯引きは最高でした。肉厚で、梅肉との相性が最高で、何より木村屋さんのお心遣いが入ってましたからね…。
ありがとうございました!>木村屋さん

鱧は関東ではあまり馴染みのない食材ですが、もしご興味があれば、ふるさと納税を使って一度食べてみるのは多いにアリでしょう。湯引きは難しいですが、鱧すきなら手に入ります。以前の記事になりますが、淡路島のおすすめ食材10選:ふるさと納税も調べてみましたにまとめてあるので、ご覧下さい。

ここでちょっと脱線。ふるさと納税のサイトを今見ていたんですが、「由良の赤ウニ」が出ているではないですか!! ご存知ない方は、ネットを検索してみるとよいかもしれませんよ。上の記事も更新しておきました。季節ものですが、一度は食べて頂きたいウニです。私が欲しいくらい(笑)。

話を戻します。ランチ後は、せっかく沼島に来たので、少し島を観光。前回来た時は島を半周するコースを歩いたんですが、今回は軽めに。まずはおのころ神社です。

沼島5

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古代の日本を伝える国生み神話によると、日本列島を生んだイザナギノミコトとイザナミノミコトはまず初めにオノコロ島を作りました。そこで結婚し、淡路島を生み、その後も数々の日本の島々とそこに住む神々を生んでいった…とされています。そのオノコロ島だとされる場所がいくつかあるのですが(淡路島にもあります)、実は沼島もその1つ。ちなみに、移住後古事記に関心を持ち、勉強したことのある私としては、おのころ島の候補は沼島が一押しだったりします(笑)。

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こちらは、上立神岩(かみたてがみいわ)。イザナギノミコトとイザナミノミコトが周囲をまわり、夫婦の契りを結んだ天の御柱だとも…。今では沼島のシンボルといったところでしょうか。

駆け足の日帰り旅行でしたが、美しい海で海水浴を楽しみ、古代の日本に思いを馳せ、ちょっとした観光気分を味わって淡路島に戻りました。このツアー、割と気に入りまして、また今度リピートしようかと考えています。