少々遅くなってしまいましたが、先月の反省です。

指数需要の結果

9月に私が売買したのは

  • 6323ローツェ
  • 3471三井不動産ロジスティクスパーク投資法人
  • 3472大江戸温泉リート投資法人

の3銘柄です。6323ローツェは選抜株式レースでも選択させて頂きましたね。実売買では6323と3471が利食い、3472は損切りとなりました。

ちなみに、損切りと表現していますが、よく言われる「X%以上の含み損が出たら強制決済」というような損切りではありません。システムトレード研究中に気付いたことですが、「X%以上の含み損が出たら強制決済」というルールは全体のパフォーマンスを悪化させることが多いのです。損失が限定されてドローダウン(一時的な資産の減少)は若干改善するものの、パフォーマンスの悪化を補う程ではないというのが私の判断です。私が心掛けているのは、最も有利なタイミングで仕掛け、最も有利なタイミングで手仕舞うことだけで、その結果、利益が出たり損失が出たりするという訳です。

リバランス日当日の値動きは下の通り。午後少し強くなった時間帯があるものの、途中で息切れといった感じでしょうか。

6323ローツェ
20160929_6323ローツェ

3471三井不動産ロジスティクスパーク投資法人
20160929_3471三井不動産ロジスティクスパーク投資法人

3472大江戸温泉リート投資法人
20160929_3472大江戸温泉リート投資法人

9月の反省など

9月の結果は、

  • 指数リバランス等の需給トレード:プラス
  • システムトレード(スイング):マイナス
  • システムトレード(デイトレ):プラス

で、トータルは若干のプラスで終えることができました。

詳細は伏せますが、9月は需給トレードでいくつか反省点があり、少し改善を加えることにしました。
又、今年になってからずっとシステムトレード(スイング)の改良に取り組んできたのですが、ようやく逆張りシステムの改良が完了したので、新しいシステムに入れ替えました。目的は、損益を極力維持したままドローダウンを抑えること。より安定性重視のシステムにした訳です。
少しだけ詳細をお話すると、これまで1つのルールで運用していたものを、複数のルールに分けました。大型株/小型株、上昇トレンド/下落トレンド、他にもいろんなアイデアがあるでしょうが、約4,000ある上場銘柄を複数のグループに分けた上で、それぞれのグループごとにルールを最適化し、最後に混ぜ合わせるという手法をとりました。様々な試行錯誤をしていて時間がかかってしまいましたが、より安定度は増したと思われます。

最後に日銀発表について。よく分からない金融政策ですね。その名も「長短金利操作付き量的・質的緩和」。国債購入の量をコミットするのではなく、長短金利を見ながら購入量を調節するという訳です。金利水準によって国債購入量は増えることもあれば減ることもあるでしょうから、これだと金融緩和ではなく、引き締めとも捉えられかねません(実際私はそう受けとりました)。そこで出てきたのが「オーバーシュート型コミットメント」。2%の物価目標が安定的に持続するまで金融緩和を続けるというコミットメントです。
「これまでの金融緩和は間違ってました、路線修正します」とは口が裂けても言えないんでしょうね。あくまで金融緩和の強化であるとごまかしつつ、路線変更を図った結果がこのよく分からない政策なのではないでしょうか?

  • そもそも長期金利を中央銀行がコントロールできるのか?していいのか?(市場をますます壊すのではないか)
  • オーバーシュート型コミットメントは金融緩和の出口戦略を自らふさいでしまったんじゃないか?

疑問だらけですが、ここまでくるともはや経済というより政治の話で、真剣に考えるのもバカバカしくなってきました。又、発表当日、日銀のサイトにアクセスするとこんな画面が…。

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世界に誇る日本の中央銀行は一体どうなってしまったのか、本気で不安になってきました。ドル投資を本格化させようかと考え始めています。