急落:アベノミクスと株式投資
今日の日経平均、600円近く下げましたね。TOPIXは前日比-46.18ポイント(-3.47%)。
今年はこういった急落相場が多いように感じます。
しかし、これだけの値動きがあるにもかかわらず、東証の売買代金は1.85兆円。
先日の投稿通り、やはり2兆円を切ってきました。
誰かが大きく売っているというより、買い手がいない。そんな市場ではないでしょうか。
アベノミクス以降、日本の株式市場/国債市場の流動性は大きく毀損してしまいました。プール(市場)にクジラ(公的資金)が放たれてしまったために、一部の合理的な投資家は「一匹のクジラの動きに左右されるようなプールで泳ぐ気はない」と考えたでしょう。私自身、日本の株式市場では短期売買に集中することでアベノミクスの弊害から身を守っているつもりです。こんなプールで長い距離を泳ぐ気は毛頭ありません(笑)。
政治家も官僚も学者も実際に市場で勝負したことがないので、市場の持つ流動性という付加価値が分かっていないのだと思います。公的資金を突っ込んで株価だけ上げてもしょうがないと私は思いますけどね。
せっかくの投稿なので、今日の私の売買を紹介しましょう。
私が資金管理をどう考えているかをお伝えするのが目的なので、銘柄名は伏せます。
- ①押目買いシステムで5銘柄買い付け
- ②とあるポジション調整(仕掛け&手仕舞い)を延期
しました。先程自身のシステムを回してみましたが、私の基準ではまだ暴落と言えるような状況ではないようです。明日以降相場が落ち着けばめでたしめでたしですが、さらに下落が続いて暴落相場となった場合、この流動性ですからまだ底は深く、これらのトレードは損失を出すでしょう。
①は急落時に買い付ける私にとっては恒例の(?)システムです。明日以降、相場が反発すれば利益になります。下落が続けば損失が発生しますが、その場合は暴落買いシステムが発動し、損失をカバーしてくれる可能性が高いです。
②は正直悩みました。今日の相場があまりに調整に適していなかったので、予定していたトレードを延期したのです。延期した方が合理的だと考えたのは、
- 優位性がまだ継続すること
- 独自の資金枠を設定しているルール(システム)で、他のシステムの邪魔をしないこと
の2点が理由です。
私が何に配慮しているかというとですね。個々のシステムをしっかり作りこんで完成度を上げることは大事ですが、どれだけ優位性のあるシステムでも単体では安定性に限界がある訳ですよ。苦手な相場はどうしたって出てきます。コバンザメ投資であってもシステムトレードであっても。ならば、個々のシステムの欠点を正確に把握し、その欠点を補完する別のシステムを作って混ぜ合わせた方が手っ取り早い、というのが私の考えです。
さらに、そうして複数のシステムを持った上で、相場が想定と逆方向にいった時、損失をカバーしてくれる他のシステムの邪魔をしないよう資金を配分するのです。チャンスと見ればできるだけ大きなポジションを持ちたいところですが、一方でリスクに備えて十分な余力を残すということです。このバランスが長期に渡って市場で生き残るために重要なことではないか、と私は考えています。
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