経済の真実に迫るには
このブログを読んで頂くと、私がマスメディアを一切信頼していないと感じられることでしょう。中には不快感を感じる方もいらっしゃるかもしれないので、一度私の考えをまとめておきたいと思います。私も初めからそうだった訳ではないのですが、会社員としてビジネスの経験を積み、投資家として経済や相場について見識を深めていくうちに、自分に見えてきた景色とマスメディアの情報との間にあまりにも大きなギャップが出てきてしまいました。
例を上げましょう。
- ①日本の財政は破綻寸前であり、よって消費増税は避けられない
- ②日本は輸出国家であり、よって円高は日本経済を滅ぼす
マスメディアは当然のようにこういったニュースを流します。私はあまりにヒドイと思い、以前このブログで日本の財政や円高について記事を書いたことがあります。今、読み返してみると、米国が復活したり、日本の中央銀行も怪しくなってきたり、といった変化はあるものの、まだ普通に読めるかなと思います。
そもそもおかしいと思いませんか?仮に両方とも正しいとしましょう。①を解決すると日本の財政は改善し、信用は高まって円高になります。しかし②では円高を否定しています。つまり、一方では円高をめざし、他方では円安をめざそうと言っている。いろんな意見はあっていいと思いますが、私にはこれらのニュース自体がそもそも矛盾しており、両方を発信するメディアはどうかしているとしか思えないのです。
マスメディアの問題
マスメディアにも心ある優秀な方はいるでしょう。それでも全体的に見るとおかしくなってしまうのは、構造上の問題なのではないか…と最近思うようになりました。
一番の問題点は、経済や相場の真実に迫ることのできる方は、自身で稼ぐことができるので積極的にマスメディアに出ようとは思わない、ということです。つまり、マスメディアに登場する方の多くは肩書は立派でも自身で稼ぐことのできない方、もっと言えばマスメディアに出てお金を稼ごうとする方になるために、質の高い情報が出にくいのではないでしょうか?
そこにさらに加えて、スポンサーである大企業、そして権力を有する国の影響力を受け、ここまで支離滅裂になってしまうのではないか…。
私が言えるのは経済という分野に限ってですが、決してマスメディアの情報を鵜呑みにしてはなりません。自営独立を目指す方、ビジネスマンや投資家としてスキルアップしたいとお考えの方は、マスメディアから流れてくる情報を「本当かな?」と疑い、一次ソースを確認して自身の頭で考える、という習慣が不可欠です。実際、これは私にとっても非常にいい訓練になりました。
インターネットを活用しよう
ただ、会社員をしていると、そんな余裕はないという方もおられるでしょう。そんな方は、インターネットを駆使して信頼できる情報ソースを探すことです。実は、この記事を書こうと思い至ったのは、先日東京でとある経済セミナーに出たことがキッカケです。
出席したのは、ぐっちーさんという方のセミナー。プロの金融マンであり、地方活性化に携わるビジネスマンでもあり、一度お話を伺ってみたいと思っていたのですが、今回淡路島から参加してみました(笑)。マクロ経済を読み解く方法はとても参考になりましたし、地方ビジネスの可能性や課題についても共感するポイントがいくつもありましたし、いい勉強をさせてもらいました。株式投資に対するアプローチは私とは大きく異なりますが(仰っていることは十分理解できます)、特に米国のマクロ経済に対する見識は超一流です。
会場で販売されていた新著も買ってきたんですが、プロの金融マンが書くとこんなスマートになるのだと感心した次第。特にマクロ経済を読み解けるようになりたいと考えている方にオススメです。
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