平凡なサラリーマンだった私が独立移住のために実践した資産運用
多くの方にとって、移住する際にまず考えるのは仕事、つまりお金の問題ではないでしょうか。ここ淡路島は、神戸や大阪が通勤圏内ではあるものの、島内に十分な雇用があるとは言えず、雇われながらの移住は限界があるように感じます。
会社を退職するという決断
私は、昨年末で会社を退職しました。そして、毎月銀行口座に給料が振り込まれるということがなくなりました。当たり前ですね。しかし、実際自分自身に起きてみると、慣れるまでに少し時間がかかったというのが本当のところです。
別の何かが約束されている訳ではありません。正直、「不安がないか?」と聞かれたら、私は「ある」と答えるでしょう。それでも、
- 雇われなくても何とかなるかもしれない
- 未来を恐れていても仕方がない
少なくともそう考えられるところまで到達できたのは、長い時間をかけた準備が背景にあります。
独立を目指そうと思った経緯
私は会社員を始めて比較的早い時期に、定年まで会社員として働き続ける、つまり自分の時間を会社に売る、という生き方に疑問を持ちました。
会社員時代の私は、多くの方と同じように、失敗も数多く経験しましたし、ビジネスに向き合う時間より社内政治に使う時間が増え、疑問を感じたこともありました。それでも仕事は好きな方だったと思います。給料も悪くなかったですし、自分で言うのもおかしいですが、比較的恵まれた会社員生活だったのでしょう。
ただ、それでもずっと消えなかったのは、
- たった一度の人生、自分の時間は自分のために使いたい
という願望でした。他人が作った雇用に世話になるのではなく、雇用を作る側に回れないだろうか、と考えたのです。自立した生き方に憧れたのかもしれません。
独立資金を作るために実践したこと
ただ、仕事の経験を積む中で、簡単でないことも分かってきます。むしろ、ビジネスの厳しさは十二分に理解したと思います。
そこで、私は会社員を続けながら、プライベートの時間を使ってホームページを立ち上げ、資産運用を始めることにしました。インターネットの魅力にとりつかれ、漠然と「自分自身のメディアとファンドを持とう」と考えたに過ぎません。しかし、継続は力なり、です。紆余曲折あったものの、そうして得たノウハウが今の私を支えてくれているのですから。
本ブログでは、独立資金を作るために私が実践した資産運用を紹介していきます。私が15年以上かけて通ってきた道のりとなりますが、内容の正確性は保証できません。同じ志を持つ読者の皆様が、少しでも回り道をせずに済むようになればうれしいです。
ただし、投資顧問ではないので、個別銘柄の推奨、売買の推奨等は行いませんので、ご了承下さい。あくまで私の実践例を見て頂き、1つの選択肢として参考にして頂ければと思います。
はじめまして。
コメントするのは今回が初めてですが、私自身も似たような投資をやっており、少し前から何度か拝見しています。
私も定年まで働く人生はとても考えられず投資を始めました。いろいろ苦労はありましたが、現在はそこそこ結果を出せるようになりました。
しかし、いざ独立となると固定収入が零という点で経済的にやはり不安です。
脱会社員の先人として、答えられる範囲で答えてもらえますか。
・退職時点で貯金はどれくらい確保していたか(生活費 n年分などで結構です)
・退職時点で株の収入はどれくらいあったか
・退職時点で株以外の収入があったか
・配偶者がいるようですが、話し合いはどのようにしたか
・独立生活を決定する前に、参考にした本やサイトなどはあるか
・その他に独立の際に注意したことなど
誰でも見れるホームページで聞くことではないかもしれませんが、参考にしたいので答えられる範囲で教えてください。
はじめまして。コメントありがとうございます。
仰る通りオープンな場ということもありますし、プライベートな内容も多分に含むので、回答できる範囲で回答させて頂きます。
長くなったので、お時間のある時にでもご覧ください。
(1) 退職時点で貯金はどれくらい確保していたか(生活費 n年分などで結構です)
現在の生活費を前提に単純に考えるなら、それなりに貯蓄はある状態だと言えます。
ただ、将来何があるか分かりませんし、何より株式投資をしている以上、明日大損するかもしれません。
「貯蓄がある」というだけでは私は独立を考えなかったと思います。
「稼げること」の方が私の場合は勇気が出るようです。
(2) 退職時点で株の収入はどれくらいあったか
退職当時、最低でも10%、うまくハマれば100%程度の利回りが期待できるシステムが完成していました。
もちろん、あくまで計算上の話ではあります。未来は誰にも分かりません。
ただし、実際に退職直前の数年間、給料よりも投資収入の方が多い年が続いていたのは事実ですし、株式投資歴数十年の中で年間成績がマイナスになったのは1度だけです。
リーマンショックの年に確か年率-0.5%くらいの成績だったと思います。
今から思えば自身の投資手法が未熟だったの一言で、そこから様々な研究を重ねて今に至ります。
いずれにしろ、私の場合は金額というより、「市場全体の上げ下げ(β)に依存せずに年間利回りを10~100%程度に収束させる技術を身に付けた」ことの方が独立を後押ししてくれました。
ただし、(1)同様、明日大損するかもしれないというリスクからは逃れられません。
(3) 退職時点で株以外の収入があったか
お小遣い程度ならありました。
又、退職後いろんなお話を頂きます。請負仕事に手を出せば、それだけで生活費くらいは稼げる気もします。
実際少しそういった仕事をしたことはありますが、今は全てお断りしました。
自分がやりたいことをするために独立したので。
(4) 配偶者がいるようですが、話し合いはどのようにしたか
ずっと会社員をするつもりがないことは結婚前から妻に伝えていました。
又、会社員としての収入、月単位での投資収入等全て共有していましたし、独立に向けた構想を話し合う中で、彼女の希望もかなえるようなプランにしていきました。
最終的には妻の方が「まだなの?」と言っておりました。
(5) 独立生活を決定する前に、参考にした本やサイトなどはあるか
ありません。
会社員時代の後輩で随分早く独立した友人がいまして、ちょくちょく情報交換はしていました。
又、会社員としての仕事を通して起業経験のある方とのご縁にも恵まれまして、そういった方には今でも良い刺激を頂いています。
(6) その他に独立の際に注意したことなど
私の独立がリスクのある決断であることは間違いありません。
明日大損するかもしれませんからね(笑)。
なので、そのリスクを少しでも抑えるように、数年かけて利回りを維持しながらドローダウンを低下させるような工夫をシステムに加え、株式投資に割り当てる資金量も会社員時代から大幅に減らしました。利益を出すことも大事ですが、それ以上に損失を出さないことも大事です。特に一発退場だけは絶対に避けねばなりません。そのため、ブログに書かせて頂いた通り、かなりディフェンシブな資金管理をしています。
そして今、自分のやりたいことでビジネスを立ち上げようとしています。
それでも万が一経済的に成り立たなくなったら???
会社員に戻ればいいんですよ。
私は本気でそう思ってまして、そのための人脈も会社員時代に形成しました。
私の年齢だと条件は悪化するでしょうが、逆に言えばその程度のことです。
やる気さえあれば、社会保障の充実した今の日本で食いっぱぐれることはそうそうありません。
年齢によっては、うまくアピールすればキャリアアップの可能性だってあるんじゃないでしょうか。
このご時世、自らのリスクでチャレンジする、そういったメンタリティを持った若者を求める会社はたくさんあると思います。
私だって欲しいですから。
そして、会社員を続けることにもリスクはあります。
それは自分の人生を自分でコントロールできないリスクとでも言いましょうか。
今後、一部の規制産業を抜きにすれば、本人の意思と関係なく突如として自立を求められる人はたくさん出てくるでしょう。
結局リスクのない人生なんてあり得ないので、自らの信じる道を進むのが一番だと思うのです。
返信が遅くなりました。
>実際に退職直前の数年間、給料よりも投資収入の方が多い年が続いていた
こういう時間が長ければ勇気の根源になりますね。
私には、まだ少し勇気が足りていないような気がします。
>そして、会社員を続けることにもリスクはあります。
それは自分の人生を自分でコントロールできないリスクとでも言いましょうか。
この部分も大きいんですよね。
私の場合、経済的な意味での生殺与奪権を会社に握られているのが非常に嫌なので、やはりいつかは会社員から抜け出したいです。
いますぐに退職という勇気は持てませんが、もう少し会社員を続けつつ、投資で着実な結果を残していけば勇気が湧いてくるかもしれません。
ありがとうございました。
ご丁寧な返信ありがとうございます。
今回頂いた質問に回答していると、会社員時代の自分自身を思い出してしまいました。
山田様のような考えをお持ちの方はたくさんおられるでしょうし、もう少し回答を加筆修正して新たな記事を作成できないだろうか…と考え始めております。
このブログが少しでも何かの役に立てば、私としてこれ程うれしいことはありません。
今後ともよろしくお願い致します。