震災から4年という月日が流れました。
当時に書いたブログの記事を見つつ、改めて思うことを書いてみたいと思います。

エネルギー政策

エネルギー政策という点では、東京電力という会社をつぶさず、原発再稼働というあまりに無責任な結果になってしまいました。
あれだけの事故を起こして倒産しないなら、電力会社というのは(政治力を持っているのは認めますが)もはや民間企業ではないですね。一度会社をつぶし、株主と経営者に責任をとらせ、新たな体制に設備と従業員を継承して再スタート、というのがフェアな判断だと思うのですが…。

原発再稼働に関する見識は私にはありませんが、ドイツにできることがなぜ日本にできないのでしょうか。私も俗物なので、経済がついてこないというなら妥協案を考える必要があるとは思いますが、原発をなくすと電力が不足し、日本経済が破たんするという実感がまだありません。少なくとも誰かの金儲けのために原発を維持しているという事態だけはやめてほしいです。

そして何より、自民党政権になったとたんに原発の情報が流れなくなったのが怖い…。政治的には肯定できるのかもしれませんが、経済人の私には理解できないことがたくさんあります。

福島に必要なもの

又、自分に何ができるのか、そして自分がどうありたいのか、あれ程考えたことはこれまでの人生でなかったかもしれません。

寄付というのは一時的なサポートでしかないと思います。
福島の方が本当にやり直すために必要なもの、それは雇用です。寄付でもらう100万円と、自分で稼ぐ100万円に圧倒的な差があるのは、皆さんもご存じでしょう。自分で汗水たらして稼ぐ100万円は、その人に社会とのつながり、そして「俺は稼げる」という勇気を与え、「継続して稼げる」という自信が未来への希望につながる…。私も最近まで会社員だったのでよく分かりますが、雇用からもらっているのはお金だけではありません。

あえて書きますが、「絆」とか「つながり」とか、お涙ちょうだいと言わんばかりのプロモーションや寄付は、上から目線の自己満足でしかありません。震災直後であればそれもいいですが、今必要なのは、現地に生まれる雇用です。もっと生々しく書けば、金儲けの仕組みです。

現地で起業するのが最もダイレクトなサポートになりますが、そういった才能に恵まれ、かつチャレンジしている方には頭が下がります。
もう1つの方法は消費です。これなら私にもできます。消費は誰かの雇用につながっています。観光だっていいのです。しかし、公にされる情報が信用できない中で、生鮮食品等の消費に不安を感じるのは普通の感覚だと私は思います。正確な情報を適切なタイミングで公開しなかった政府の責任は極めて重いです。

私自身の置かれた立場は、当時から大きく変わりました。会社員を卒業した今、地方を拠点にしたビジネスにチャレンジしてみたいと思っております。まずは、自身の生活を安定させないといけないですけど(笑)。