先日テレビの取材を受けた時、

貯金はどの程度あるか?

という質問を頂きました。回答は控えさせて頂きましたが、その理由は

プライベートな情報である

ということと、もう一点

自分の経済的自立を支えているのは貯金額ではない

という事実があり、貯金額にフォーカスするのはミスリーディングだという思いがあったからです。

ストックの資産

経済的自立(FIRE)の形は実に様々です。
もしかしたら、この記事を読まれている方の多くは、

  • 十分な貯金を築き、
  • その貯金で日々の生活を支え、
  • 悠々自適を楽しむ

といった生活を想像されているかもしれません。こういったスタイルを目指す場合、

目標は貯金(=ストックの資産)を築くこと

となります。そして、独立後は生活を貯金で支えるため、貯金は少しずつ減っていくことになります。これはこれで成り立っていて、生活に困ることはないでしょう。が、現役世代でこういったライフスタイルを楽しめる方は別の意味で相当限られているはずです。想像してみて下さい。

時間とお金が十分にある一方、やらなければならないことも、やりたいこともなく、日々自宅で美味しいものを食べ、趣味のドライブ/サイクリング/釣りをして暮らす

実際にやってみれば分かりますが、永遠に続く暇は地獄以外の何物でもありません(笑)。

私の周りには、会社員を卒業して独立という道を選んだ友人が何人かいますが、こういった”悠々自適”な暮らしをしている人は1人もいません。ゼロです。方法は人それぞれ千差万別ですが、自力で稼ぐ方法を持っている点は共通しており、独立後も稼ぎ続け、貯金は増え続けています。

フローの資産

もしかしたら一般的なイメージとは違うのかもしれませんが、独立後も何がしかの仕事を続け、稼ぎ続けるというのも経済的自立(FIRE)の一つの形です。

  • 給料以外の十分な収入を築き、
  • その収入で日々の生活を支え、
  • 仕事と余暇を楽しむ

こういったスタイルを目指す場合、

目標は収入(=フローの資産)を築くこと

となります。独立後も会社外の仕事は継続し、その収入で生活を支えるため、貯金は増え続けることになります。会社員時代と違うのは、自分で作り出した仕事なので、ストレスがほぼないという点でしょうか。私の場合、もはや仕事と遊びの境界すらあいまいになってきました

会社員時代、私が実際に目標としたのは貯金額ではありません。収入額を給料の2倍にすることです(半分が給料で、半分が自力で作り出した収入)。こうなれば、たとえ会社員を辞めて給料がなくなっても、それと同額の収入が残ります。

そして、私の場合は、株式投資で安定収入を築くという道をとりました。
同じ株式投資でも、短期間で資産を何倍にも増やす、というスタイルとは一線を画します。ギャンブルは一切せず、需給の歪みに注目した地味なトレードをシステム化し、市場の上げ下げには依存せずに安定的なキャッシュフローを生み出す仕組みを作り上げました。
もちろん、その過程で貯金額も増えていきましたが、独立に向けた”物差し”はあくまで収入額においていました。つまり、私が築いた資産とは、貯金額ではなく、給料相当の収入を生み出すトレードシステムそのものということになります。

私が社会人としてのキャリアを積み始めた頃と比べれば、今は選択肢が確実に増えていて、経済的自立(FIRE)という観点では本当に恵まれた時代だと思います。株式投資に限らず、不動産投資、IT事業、Youtuber、何でもいいので自らの勝ちパターンを見つけて確実な収入を作り出せば、経済的自立(FIRE)への道が見えてくるはずです。