4523エーザイとシステムトレード

「共同開発していたアルツハイマー病の治療薬が米国で承認」という発表で、2日連続ストップ高となっていた銘柄ですが、今日は軟調でしたね。注目されていた方も多いのではないでしょうか？

■日足

■日中足（20210610）

思わずネットを検索しましたが、様々な情報が出てきますね。この薬の効果について詳細を語ることはできませんが、医療の進歩というのは本当にありがたいの一言でありまして、「すごいなあ…」というごく普通の感想を持って、このニュースを見ていました。

ところが、もはや日課となったシステムトレードのシグナルを確認していると、何と

4523エーザイ デイトレ売り

のシグナルが…。

既に手仕舞いを終えた今振り返ると何ということはないのですが、仕掛け注文を入れる際は久しぶりに緊張しました。ただ、裁量を持ち込んで注文を入れない、などということをすると、システムトレードを否定することになります。ニュースを知らなければ良かったとは思いましたが、淡々と機械的に注文を入れた次第です。
今回はたまたま結果にも恵まれましたが、例え結果が悪かったとしても、散々バックテストを繰り返して作ったシステムなので「いずれ別の機会に取り返すんだろう」程度に思えるのです。

野球に興味のない方には伝わりづらい例えで恐縮ですが、バックテストを野球に例えると素振りだと思います。誰よりも素振りを繰り返して手に入れたバッティングフォームであれば、どんな球が来ようが、変えようと思わなくなるんです…。いや、ホントに（笑）。変える時はただ一つでして、自ら変化を決断し、新たに素振りを繰り返し、より良いバッティングフォームを見つけた時以外にはありません。

念のためですが、私は決して4523エーザイの時系列データの分析を推奨している訳ではないので、その点は誤解なきようお願いします。むしろ、

• 特定銘柄を選び出して時系列データを分析しても、安定的な結果はまず出ない

でしょう。そうではなく、

• 全上場銘柄を値動きを一括で分析し、他の銘柄との相対的な比較を行う

というところがポイントです。素振りにも（おそらくいくつかの）正しい形がある、となるでしょうか。