イエローナイフのオーロラ鑑賞
コロナ禍でしばらく行けていなかった海外旅行を再開することにしました。
まず最初の訪問地として選んだのがカナダ。
そう、バケットリストにも書いたオーロラ鑑賞が主な目的なので、イエローナイフまで足を延ばしてきました。
イエローナイフのオーロラ
北極圏に近く、オーロラが多く発生する「オーロラベルト」の真下に位置するため、世界屈指のオーロラ遭遇率を誇る街です。小さな街で、昼間は特にすることがないくらいなのですが、どうしてもオーロラが見たかった私は3日間滞在してきました。
結果がこちら。
人生で1度はみたいと思っていたオーロラを、3夜連続で見ることができた次第です。
実は、今年はイエローナイフ近郊で山火事があり、我々が訪問したのは住民の方々が避難先から街に戻ってきた直後くらい。要は被災地な訳で、直前まで観光を中止すべきかどうか迷っていたのですが、フライトも予定通り運行、さらには宿の方から「全く問題ない」「来てくれ」と連絡が入ったため、訪問してきました。実際街を訪れると、風の方向によっては街に煙を感じたり、一部飲食店がまだ営業を再開していなかったり、影響は見受けられたので、基本昼間は大人しく過ごしていました。
オーロラ観光について
山火事の煙は、オーロラの写真撮影にも影響するくらいで、肉眼ではもっと強いオーロラが見えたのに写真撮影がうまくいかなかった日もありました(光が煙で散乱して空全体が緑に)。
今回、オーロラについて分かったことをまとめておきます。
- オーロラは年中出ている
- オーロラに冬のイメージがあるのは、夜が長く、見れる確率がより上がるため
- 秋のオーロラは、防寒装備が必要なく、気軽に見れるのがいい
- オーロラの強さは日によってマチマチで、大抵肉眼では白い雲のように見える
- 目が慣れてくると、緑が見えてきたり、人によっては赤が見えてきたり
- いずれにしても、下が緑で、上が赤く光る
- 稀に爆発と言われるくらい強いオーロラが発生し、肉眼でもハッキリと色が見える
ちょっと遠いですが(笑)、ご興味のある方は是非。
オーロラ撮影について
現地でもうまく設定できない方がいらっしゃったので、オーロラの写真撮影についてもまとめておきます。結論から書くと、高価な一眼レフカメラを準備しなくてもオーロラ撮影は可能です。
私はSONYのRX100M3という「ちょっといいコンデジ」を未だに愛用していますが、プロの写真家でもないので、十分満足しています。現地で試行錯誤した結果、最終的に私が落ち着くことになった設定も共有しておきます。
- F値1.8
- ISO3200
- シャッタースピード15秒程度(オーロラの明るさによって随時調整しました)
ポイントは、
- (F値が小さな)明るいレンズを持っていること
- シャッタースピードを変更できること
です。又、ガイドさんは「最近の機種ならスマホでも撮影できますよ」と仰ってました。スマホはパソコン並の計算能力を持っているので、AIを含めた画像処理の面で有利です。
せっかくなので、スマホ(iPhone15)、私が愛用しているコンデジ(RX100M3)、フルサイズ一眼(α1)を例にして、ものすごくシンプルに比較してみました。
iPhone15 | RX100M3 | α1 | |
センサーサイズ | 1/1.5インチ(リーク情報) | 1インチ(13.2 x 8.8mm) | フルサイズ(36 x 24mm) |
画素数 | 4,800万画素(メイン) 1,200万画素(超広角) | 2,010万画素 | 5,010万画素 |
F値 | 1.6(メイン) 2.4(超広角) | 1.8 〜 2.8 | レンズに依存 |
ズームやAF(オートフォーカス)等、カメラの性能には他にもいろいろありますが、通常の写真撮影を考えるなら、少なくとも上の3点を理解しておかれるといいでしょう。
iPhone15の発売に伴って、解像度が48MP(4,800万画素)に向上したことがプロモーションされていますが、通常の目の持ち主なら、余程大きな画面で見ない限り、解像度は1,200万画素もあれば十分です。iPhone15が面白いのは、48MPのうちの12MPだけを切り取って拡大し、望遠レンズがないのに光学ズーム2倍の写真(1,200万画素)を実現しているところです。ちなみに、私はこの記事でスマホの写真クオリテイを否定するつもりは全くなく、今回のiPhone15はカメラ性能も含めて、とても完成されたスマホだと感じるので、久しぶりにスマホの買い替えを検討しています。実際、日頃普通に撮影する写真なら、もうこれ1台で十分じゃないか、とも。
しかし、iPhone15だろうが、iPhone15Proだろうが、一眼クオリティの写真を撮影することは不可能です。なぜなら、センサーサイズが小さいから。カメラの「眼」とも言えるイメージセンサーが大きければ、それだけより多くの光を取り込むことが可能となり、夜景、特にオーロラのような非常に弱い光を撮影するのに有利ということですね。スマホはカメラに比べて演算能力に優れているので、画像処理によってその不利を補おうとしますが、絶対的な光の量が不足しているため、どうしても”加工”の度合いが強くなっていかざるを得ません。
なので、私は旅行する際、スマホだけでなくカメラも持っていきます。フルサイズのミラーレスカメラを買おうかと考えたこともありましたが、旅行に持っていく荷物が増える/重くなるのは避けたいため、高級コンデジとも呼ばれるRX100に落ち着いた次第です。
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発売から随分経ちますし、最新モデル(いつか購入予定)も出ていますが、未だに価格も維持して販売されているようですね。モバイルバッテリーで充電できるので電池切れも考えなくていいですし、旅行先でちょっといい写真を撮影するのに、とても良いカメラだと思います。
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