独立とセミリタイア、自営と起業
会社員を卒業後、最も困るのが「仕事は何してるんですか?」という質問です。でも、多くの人がこの質問をします(当然だと思います、はい)。
私は「自営業」とか「ネット関連」とか答える訳ですが、腑に落ちない方からはさらに「ネットで何か売ってるんですか?」「アフィリエイトですか?」といった質問がくることがこれまで多々ありました。ところが、法人設立以降、「会社経営してます」って答えるとなぜか収まることが多いです。ありがたい限りではあるんですが、私からするとすごく不思議です。
脱サラ後の生活を表現するのに、独立、セミリタイア、自営、起業など、いろんな言葉がありますが、私なりの考えを一度まとめてみたいと思います。
独立かセミリタイアか?
私がセミリタイアという言葉を知ったのは、会社員を辞めた後のことでした。いろんな定義があるのでしょうが、定年退職を待たず、若くして会社を辞めてリタイアに近い生活を送ることをいうんだと思います。一方、独立というと、会社にお世話になるのをやめて自力で稼ぐイメージでしょうか。
私の場合、リタイアした気は一切ありません。まだまだ勝負するつもりですし稼ぐつもりなので、セミリタイアではなく独立したという意識でいます。
そして会社員を辞めた後、私は自分自身に1つのルールを課しました。それは、
- 会社員時代よりも働くこと
です。「お金のため?」と聞かれたら、半分Yesで半分Noですね。だって、会社員を卒業した今、働いたからといってお金を頂ける訳ではないのですから。実際、普段何をしているかというと、
①投資戦略の研究 | 既存戦略の改良、新たな戦略の作成 |
②WWWコンテンツの作成 | 会社員時代からやりたいと思っていたこと |
③友人の手伝い | 新たな人脈形成 |
といった感じです。①がうまくいっているうちに、②や③で新たなビジネスをいくつか築き、経済的な基盤をより安定させたいと思っていますが、正直どうなるか分かりません。
ただ、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうのは確かなので、ルールを1つ作ったという訳です。自分がやりたいことをやってますし、元来働くのは好きな方なので、毎日楽しくやってますけどね。
自営か起業か?
これも人によって意味が微妙に変わってくる言葉かもしれません。
私の場合、作り出す雇用の規模で自営と起業を使い分けています。自身の雇用を自分で作り出すのが「自営業者(self-employed)」、他人の雇用をも生み出すようなビジネスを創り出すのが「起業家(entrepreneur)」で、法人を作る/作らないは関係ないと思っています。この定義だと、現在の私は自営業者ということになります。
正直に言うと、若い頃は血気盛んで一足飛びに起業家になりたいと思っていました。私は会社員の仕事をしながら、起業を成功に導く方程式をずっと探し求めていたんです。「勉強させてもらいながら給料までもらえるなんて、なんて美味しい商売なんだ」、本気でそう思ってました(笑)。しかし、私が到達した結論は「そんな方程式は存在しない」。あえて言えば、
- 基本的には小さく、手堅く
- 運や縁を大切に
- ここぞという時のチャンスを感じとって勝負に出る
といったところでしょうか。はっきり言って起業が成功するなんてのは奇跡に近い、自身のビジネス経験から私はそう考えるようになりました。そして、会社員卒業後の生活を、起業ではなく、まずは自営を前提として計画し始め、今に至ります。
ちなみに、私はその規模によらず起業に成功した経営者を心の底から尊敬する一方で、どれだけ大企業であろうがリストラによる縮小均衡策しか手を打てない経営者には全く尊敬の念がわきません。雇用を生み出すどころか、失ってますよ…。それなら私にもできるかもしれませんね(笑)。
将来、自分が自営業者から起業家へと成長する機会が訪れるかどうかは分かりませんが、継続的に小さな一歩を積み重ねていこうと思っています。
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